いちごのハダニ対策|農薬の選び方とローテーション防除のコツ
いちごのハダニ被害と特徴
ハダニ類(主にナミハダニ・カンザワハダニ)はいちご栽培で最も問題になる害虫のひとつです。葉の裏に寄生して吸汁し、被害葉は白く霞がかったように変色(カスリ状被害)します。重度になると葉が枯れ上がり、収量・品質が大きく低下します。
気温25℃以上・乾燥条件で爆発的に増殖するため、夏の高温期と施設栽培の初期(9〜10月の定植後)に特に注意が必要です。繁殖サイクルが短く(約1週間で1世代)、放置すると急速に被害が拡大します。
ハダニに効果的な農薬(殺ダニ剤)
発生初期〜中期に使う薬剤
- アーデント水和剤:スピノシン系。ハダニの卵・幼虫・成虫に効果。収穫3日前まで使用可。
- バロックフロアブル:エトキサゾール系。卵・幼虫への効果が高い成長阻害剤。
- カネマイトフロアブル:アセキノシル系。全ステージに効果あり。
- コロマイト水和剤:ミルベメクチン系。成虫への即効性が高い。
多発時・緊急防除用
- ダニサラバフロアブル:シフルメトフェン系。成虫への速効性が高い。
- マイトコーネフロアブル:複数の系統に耐性がついた場合の切り札的存在。
耐性ハダニが増える前にローテーションを
ハダニは農薬耐性がつきやすい害虫の代表格です。同じ系統の殺ダニ剤を1シーズンに2回以上使用すると、耐性個体が急速に増加します。
ローテーション例:
- 1回目:バロック(成長阻害系)
- 2回目:コロマイト(ミルベメクチン系)
- 3回目:カネマイト(アセキノシル系)
- 4回目:アーデント(スピノシン系)
同じ系統は1シーズン1回までを原則にしてください。
防除効果を上げる散布のコツ
- 葉の裏面に確実に薬液をかける(ハダニは葉裏に潜む)
- 発生が確認されたら即座に防除(1週間で爆発的に増える)
- 株元・古葉も丁寧に散布する
- 天敵(チリカブリダニ)との組み合わせも有効
⚠️ 注意
殺ダニ剤は殺虫剤と作用機序が異なります。農薬混用チェッカーで他の農薬との混用可否を必ず確認してから使用してください。
殺ダニ剤は殺虫剤と作用機序が異なります。農薬混用チェッカーで他の農薬との混用可否を必ず確認してから使用してください。
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