いちごのハダニ対策|農薬の選び方とローテーション防除のコツ

📅 2026-05-12|農薬混用チェッカー編集部

いちごのハダニ被害と特徴

ハダニ類(主にナミハダニ・カンザワハダニ)はいちご栽培で最も問題になる害虫のひとつです。葉の裏に寄生して吸汁し、被害葉は白く霞がかったように変色(カスリ状被害)します。重度になると葉が枯れ上がり、収量・品質が大きく低下します。

気温25℃以上・乾燥条件で爆発的に増殖するため、夏の高温期と施設栽培の初期(9〜10月の定植後)に特に注意が必要です。繁殖サイクルが短く(約1週間で1世代)、放置すると急速に被害が拡大します。

ハダニに効果的な農薬(殺ダニ剤)

発生初期〜中期に使う薬剤

  • アーデント水和剤:スピノシン系。ハダニの卵・幼虫・成虫に効果。収穫3日前まで使用可。
  • バロックフロアブル:エトキサゾール系。卵・幼虫への効果が高い成長阻害剤。
  • カネマイトフロアブル:アセキノシル系。全ステージに効果あり。
  • コロマイト水和剤:ミルベメクチン系。成虫への即効性が高い。

多発時・緊急防除用

  • ダニサラバフロアブル:シフルメトフェン系。成虫への速効性が高い。
  • マイトコーネフロアブル:複数の系統に耐性がついた場合の切り札的存在。

耐性ハダニが増える前にローテーションを

ハダニは農薬耐性がつきやすい害虫の代表格です。同じ系統の殺ダニ剤を1シーズンに2回以上使用すると、耐性個体が急速に増加します。

ローテーション例:

  1. 1回目:バロック(成長阻害系)
  2. 2回目:コロマイト(ミルベメクチン系)
  3. 3回目:カネマイト(アセキノシル系)
  4. 4回目:アーデント(スピノシン系)

同じ系統は1シーズン1回までを原則にしてください。

防除効果を上げる散布のコツ

  • 葉の裏面に確実に薬液をかける(ハダニは葉裏に潜む)
  • 発生が確認されたら即座に防除(1週間で爆発的に増える)
  • 株元・古葉も丁寧に散布する
  • 天敵(チリカブリダニ)との組み合わせも有効
⚠️ 注意
殺ダニ剤は殺虫剤と作用機序が異なります。農薬混用チェッカーで他の農薬との混用可否を必ず確認してから使用してください。

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