きゅうり農薬の選び方|べと病・うどんこ病・ハダニの防除と耐性菌対策

📅 2026-05-01|農薬混用チェッカー編集部

きゅうり栽培における病害虫防除の重要性

きゅうりはウリ科の中でも病害虫の発生が多く、栽培管理が難しい作物のひとつです。特にべと病・うどんこ病の2大病害は毎作必ず向き合う必要があり、適切な農薬の選択とローテーションが収量・品質に直結します。また、ハダニ類は高温乾燥期に急激に増殖し、短期間で株を弱らせるため早期対応が欠かせません。

主要な病害と対策

べと病(最重要病害)

きゅうりの最も重要な病害で、葉に角張った黄緑色の病斑が生じ、葉裏に灰紫色のカビが現れます。多湿・多雨条件や夜露が多い季節に多発します。発病初期からの薬剤散布が有効で、ランマンフロアブル、ホライズンDF、プロパモカルブ塩酸塩液剤などが使用されます。異なる系統の薬剤を交互に使用して耐性菌の出現を防ぐことが重要です。

うどんこ病

葉に白い粉状のカビが広がる病害で、かぼちゃ同様に乾燥気味の条件で発生しやすいです。収穫後期に多発する傾向があります。カリグリーン溶液、パンチョTF顆粒水和剤、トリフミン水和剤などで防除します。葉の裏側にも確実に薬液が当たるよう散布することがポイントです。

褐斑病

葉に丸みを帯びた褐色の病斑が多数現れる病害で、施設栽培での発生が多いです。一度発生すると葉全体が枯れ上がり、急速に収量が低下します。ダコニール1000フロアブル、ゲッター水和剤などで防除します。

灰色かび病

花や果実に灰色のカビが生じる病害で、低温多湿の時期に発生します。落下した花弁が感染源になることが多いため、摘果・摘花の徹底も予防策になります。ロブラール水和剤などで防除します。

主要な害虫と対策

ハダニ類(ナミハダニ・カンザワハダニ)

高温乾燥期(7〜9月)に爆発的に増殖する害虫です。葉裏に寄生して吸汁し、被害葉はかすり傷状に白く変色します。薬剤耐性が極めてつきやすいため、異なる系統の薬剤をローテーション使用することが必須です。アーデント水和剤、バロックフロアブル、コロマイト乳剤、ダニサラバフロアブルなど複数の薬剤を組み合わせて管理します。

タバココナジラミ・オンシツコナジラミ

葉の裏面に群生して吸汁し、排泄物(甘露)によるすす病を誘発します。またウイルス病を媒介することもあります。ベネビアOD、ベストガード溶剤、スタークル顆粒水溶剤などで防除します。

アザミウマ類

花や新葉に寄生し、果実の先端に白いかすり傷をつけます。スピノエース顆粒水和剤、チェス顆粒水和剤などで防除します。

防除管理のポイント

きゅうりは生育が旺盛で葉が密になりやすいため、農薬の散布は葉の裏面まで薬液が届くよう意識することが重要です。また、べと病とうどんこ病は同時に発生することも多く、混用可否を確認した上での同時防除が作業効率を高めます。農薬混用チェッカーを活用して、使用予定の農薬の組み合わせを事前に確認してください。

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