きゅうりのべと病対策|農薬の選び方と耐性菌を防ぐローテーション
きゅうりのべと病とは
べと病はきゅうりの最重要病害です。葉に葉脈で区切られた角張った黄緑色〜黄色の病斑が生じ、葉裏に灰紫色のカビが現れます。多湿・多雨条件、夜露が多い時期に急速に拡大し、ひどいときは株全体の葉が枯れて収量が激減します。
べと病菌(Pseudoperonospora cubensis)は気温20〜24℃・多湿条件で胞子を大量に形成します。春の4〜6月と秋の9〜11月が多発時期ですが、今年(2026年)は検索数が+900%と急増しており、例年以上に発生が多い可能性があります。
べと病に効果的な農薬
予防剤(発病前から使う)
べと病は発病前からの予防散布が基本です。発病してからでは手遅れになるケースが多いため、多湿・曇雨天が続く前に散布しておきます。
- ダコニール1000フロアブル:TPN系。予防効果が高く広く使われる定番薬剤。収穫3日前まで使用可。
- オーソサイド水和剤:キャプタン系。予防効果あり。他剤と混用しやすい。
- ペンコゼブ水和剤:マンコゼブ系。べと病・炭疽病に広く有効な多作用点予防剤。
浸透移行性剤(発病初期〜中期)
- ランマンフロアブル:シアゾファミド系。予防・治療効果あり。収穫1日前まで使用可。
- ホライズンDF:ファモキサドン・シモキサニル系混合剤。発病初期からの治療に有効。
- リドミルゴールドMZ水和剤:メタラキシル系。発病初期の治療に有効だが耐性菌が出やすい。
- フォリオゴールド:クロロタロニル・メタラキシル混合剤。予防と治療を兼ねる。
耐性菌対策が最重要
きゅうりのべと病菌は薬剤耐性がつきやすいことで知られています。特にメタラキシル系(リドミルなど)には全国的に耐性菌の報告が多く、単独での使用は避けてください。
推奨ローテーション例:
- 1回目:ダコニール1000(予防散布)
- 2回目:ランマンフロアブル(発病前〜初期)
- 3回目:ホライズンDF(発病初期)
- 4回目:ペンコゼブ水和剤(予防)
同系統の連続使用は2回までを目安にしてください。
散布タイミングと実践ポイント
- 曇雨天や夜露が多い予報の前日に予防散布
- 発病初期(病斑が小さいうち)に治療剤を使う
- 展着剤を加えると薬液の付着性が上がる
- 下葉(老化葉)から発生しやすいため早めに除去する
✅ ポイント
きゅうりべと病はローテーション管理が成否を分けます。農薬混用チェッカーの散布記録機能で使用した薬剤を記録し、同じ系統を連続使用しないよう管理しましょう。
きゅうりべと病はローテーション管理が成否を分けます。農薬混用チェッカーの散布記録機能で使用した薬剤を記録し、同じ系統を連続使用しないよう管理しましょう。
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